災害に備えて
1.地震に備えて
阪神・淡路大震災や新潟県中越地震では、昭和56年5月以前着工の旧耐震基準で建てられた家屋の多くが倒壊などの大きな被害となりました。
そのため、建物の耐力がどのくらいあるか、特に昭和56年5月以前着工の建物については、必ず安全性を確認するようにしましょう。
世田谷区では、安全・安心のまちづくりをめざし、建築物の「耐震診断」や「耐震改修工事」の助成、「家具転倒防止器具取付支援」など、様々な耐震支援制度を実施しています。
また普段は安全に見える家でも、もし地震が起こったらどうなるかと考えると、危険なところが身近にいくつもあります。
まず、危険なところを自分たちでチェックしてみて、早く改善しましょう。
住まいの耐震化、家具類の転倒・落下防止を行うことは、「自分や家族の命」を守るために、最も重要な災害への備えの第一歩です。
また地元の建設会社や工務店、建設団体などに相談するのも効果的です。
2.風水害に備えて
近年、水害や土砂災害等が全国で多発し、甚大な被害が発生しています。 世田谷区でも令和元年の台風15号では強風に家屋の損傷、台風19号では避難勧告や避難指示が発令され、多摩川流域では床上・床下浸水が発生するなど甚大な被害が発生しました。 また中小河川の氾濫、半地下建物への浸水が心配されています。
3.地震が起きたら
(1)家の中にいた時
- 安全の確保
揺れを感じたら、窓際や転倒する危険のある家具の側からすぐ離れ、身の安全を図りましょう。 - 揺れがおさまったら
- ライフラインの確認(電気のブレカーを落とす。ガスの元栓を閉める)
- 通路確保(戸を開けて出口を確保)
- 安否の確認(自分と家族の安全確保、近隣の安否確認
- 初期消火(火が出たら大声で周囲に知らせる。助け合ってしょうか)
- 救出・救護(隣近所で力をあわせて。地域の建設業とも協力)
- 地震の後も注意
大地震の後はすぐに家の中に入らないようにし、家に入る時は必ず靴をはいて、ガス漏れ点検など安全確認を行いましょう。
大地震の後には余震が発生しますので注意が必要です。正しい情報収集をし、慌てずに行動するようにしましょう。
(2)会社や学校などにいた時(一時帰宅の抑制)
施設が安全な場合、最長3日間、職場や学校に待機しましょう。
(平成 25 年4月 1 日から東京都帰宅困難者対策条例が施行されています)
①災害発生時
- 原則、会社や学校にいる場合は移動せず安全な場所に待機しましょう。
- 慌てて帰ろうとせず、情報収集を行って、状況を確認しましょう。
- 家族などの安否確認ができた場合、無理な帰宅はしないようにしましょう。
②平時
- 災害時の家族などとの連絡手段を、あらかじめ決めておきましょう。
- 徒歩で帰宅する場合の備え(水・食料・地図・防災ヘルメット・歩きやすい靴などの用意)をしましょう。
- 徒歩帰宅の場合の帰宅経路を確認し、実際に歩いてみましょう。